Night and Day

あゝ残骸

どうせ真っ白な灰になる

あきちゃん@名古屋ライブの後に改めて思った事がありまして。

私、聴きたいって思える音楽がなくなったら死んでもいいやって思ってるんですよ。

元々、生というもの、生きるという事に執着の無い人間だからかもしれませんが。だからか自分の子供を欲しいと思った事が無いんですよね。生きるというくくりでの生殖というものにも執着が無いからかなぁ。新しい命を生み出したいという欲求が無い。彼と先の事を話した時に意見が合わない部分もあったりする訳ですが、そういった部分での欲求が強い人間だったらこの年齢まで独身やってないですよね(笑)

一か月くらい前の事なんですが。

ポケGOのレイドバトルを終えて次のレイド現場に車で移動中に橋の上を通りかかった際、数分前にレイド現場を後にしていたポケGO仲間(40代の男性2人組でお二人共に会社のお偉いさん)の車が停車していて、対面に軽トラが停車、その軽トラを中心にしてポケGO仲間が知らない男性の服を引っ張ったりしていたので、ありゃりゃ、事故でもしてトラブっちゃったのかな?と思って様子を伺っていると「もう、生きていても仕方ないんですよ」という声が聞こえてきて。トラブってた訳ではなく、橋の上から飛び降りようとしている人を止めている現場だったんですね。

ポケGO仲間と飛び降りようとしている男性(40代くらいだったのかなぁ)の他に老夫婦がいらっしゃったのですが、どうやら飛び降りようとしている男性のご両親みたいで、たまたま通りかかったポケGO仲間に助けを求めたとの事。

わたくし上記のような人間なので、肉体と自我を捨てる事でラクになれるのならそれを否定はしないって考えなんですよ。だけど、いざ、ああいう場面に遭遇したらとても背中を押せる心境ではなく。男性陣から来ちゃダメだと言われたので車で待機していたんですが、死んだらダメだー!!とか、生きてたらいい事あるよ!!とかご両親が悲しむよ!!とか一緒にポケGOやる!?楽しいよ!!!!!とか、崖じゃないけど船越英一郎が現れて説得してくれないかな!!!!!!とか、ハラハラしながらそんな事ばかりが頭を過ぎって。飛び降りようとしている精神状態の時に言われたら感情を逆なでするような事ばかり(笑)きっと、楽しい事なんてねーよ!親が悲しむって言うけど勝手に作っておいて産んでくれって頼んだ覚えねーよ!船越じゃなくて浅見光彦シリーズにしてくれ!みたいな心情だと思うんですけど。

数分間もみくちゃしてたんですが、ポケGO仲間が飛び降りようとしていた男性をご両親が乗ってきた軽トラに押し込み、その場は何とか収束。本当にホッとしました。

だけど、息子さんを止めようと必死だったお父さんと悲しそうなお母さんを見てたら私は心が痛かった。このご家族の関係や飛び降りようとしていた男性にどういう事情があるのか分からないけど。悲しそうなお母さんの顔がしばらく頭から離れませんでした。

自分自身、まだ人間らしい?部分が残っていたんだなぁなんて他人事のように思った訳ですが、我々人間は生きているのではなく生かされているのだなぁと。(生かされているのだから感謝!とかいううさんくさいスピリチュアル的なやつじゃなくて科学的に考えてそうだよねって意味で)

そして私は好きな音楽によって人間らしく生きていられるのだなと。好きな音楽が私を人間にしてくれているのだろうなと。