Night and Day

あゝ残骸

TOKYOPOP

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元旦に発売のアーバンギャルドの新譜が早々に届き今年中に聴くことが出来ました。

瀬々さん脱退後初めての音源は新生アーバンギャルドといった感じで今まで以上にテクノ路線に大きく舵を切った印象。トラウマテクノポップと言うだけあってアーバンギャルドの音楽の軸がテクノだったのは間違いないですが、先行公開された今回のアルバムのリードトラックである「言葉売り」を初めて聞いた時に今までのアーバンギャルドの雰囲気とは一味違う!と思ったとおり、ここまでゴリゴリのテクノサウンドで占められたアルバムは今までで初めてじゃないかな。

新しいんだけど何処か80年代のテクノシーンを感じるような懐かしさもあり、当時流行っていたようなボディコンシャスな衣装のよこたんがブラウン管テレビに座るアー写やMVの映像も新鮮。

過去にアーバンギャルドの楽曲の魅力はアルバムにしれっと入っているアダルティな楽曲だと思っている旨を書いた事がありましたが、今回のアルバムはそういった楽曲ばかりで構成されているような印象で過去曲のセルフカバーもアルバム仕様にかなりスタイリッシュにREMIXされています。修正主義者とビデオのようにがかっこいいんじゃ~!

アルバム制作中によこたんがツイッターで「天馬の書く歌詞の世界観がやっぱり好きだな。今日は歌ってて胸がキュッとなった…切ない」ってツイートしてたけど「アンドロイド輪舞曲(ロンド)」のことかな?よこたん作曲の切ないメロディにちょっと大人びたような天馬さんの歌詞が良いコラボになっているんじゃないかなと思った1曲。

まさしくFMラジオを聞いているような感覚になる「FMっぽい」や、ライブや天馬さんのソロ音源ではお馴染みの詩の朗読ですが「東京爆発、その後」みたいにまるっと音源に入るのも新しい試みといった感じで面白い構成。令和ばーじょんの「ももいろクロニクル」の歌詞に「十二年目も歌っていく」という歌詞がありますが、今までとはまた違った新しい世界を見せてくれたアーバンギャルドのこれからがもっと楽しみになった、そんなアルバムです。

そして令和になっても病気はなおらない。