アーバンギャルドのNEWアルバム「アバンデミック」超リピート中！
ギターの瀬々さんがバンドを卒業してから初めての音源となったトーキョーポップではゴリゴリのテクノ路線になりましたが、今回の音源もアーバンギャルドらしいポップなテクノサウンド揃いのアルバム。よこたんがアルバム制作中に「ハイエナジー最高や！」と呟いていたけど、80年代のハイエナジーの空気を所々に感じるどこか懐かしい雰囲気があるのもオツです。
今回はバンドサウンドを意識したようなギターが入っている曲もあったけど、ゴリゴリのテクノにベタベタなギターが入ったアレンジ好きなんじゃ！
アルトラ★クイズの歌詞に出てくるクイズ番組の名前と連想ゲームの元ネタがマジカル頭脳パワーのマジカルバナナっていうのを知らないファンの子達も多いんじゃないかなぁ。全部分かってしまった私は天馬さんと同い年の昭和生まれですｗ
ボカロミュージックに寄せてるこの曲はけいさまのkeyが素晴らしい！
今回のアルバムに収録されているマスクデリックはリモートで制作され緊急事態宣言中にいち早く公開されたし、ライブも積極的に行っている背景も踏まえて、アルバムの帯の後ろに書かれた「Don't stop the music」という言葉からもアーバンギャルドの音楽に対する思いを強く感じた1枚でありました。
よこたんが長かった髪の毛をバッサリと切ってショートヘアになり、アーバンギャルドの絶対的アイコンともいえる水玉柄のワンピースをアー写で脱いだこのタイミングでアーバンギャルドのキャッチコピーである「病的にポップ。痛いほどガーリー。」の「痛いほどガーリー。」が外されたことも大きかったのではないでしょうか。
過去のアーバンギャルドでは「少女」というコンセプトを軸にガーリーを全面に押し出したよこたんの女性性と、腹毛モジャモジャｗの男臭い天馬さんの男性性とのセクシュアルなコントラストも曲の雰囲気を作っていたと思うのですが、2年ほど前にバイセクシャルを公表したよこたんが髪を切った時に「今までの自分お疲れ」と言っていた言葉だったり、このアルバムの発売と同時に天馬さんがSNSで、もはやこの時代にあってガールもボーイも少年も少女もなく、性差も年齢も国籍も人種すら超え、我々はただヒトヒトヒトに還元されていくのです。少女の音楽ではなく、人間のための音楽。と言っていたようにアーバンギャルドという少女が成長して更に新たなステージに立ったという意味でも、パンデミックが起こっている世界にアーバンギャルドが「アバンデミック」という印象を強く残すことになるだろう作品なのではないでしょうか。今回の楽曲の歌詞はほとんどがリフレインしているけど、ヒトヒトヒトを意識しているのかな？
よこたん、メインのアー写や人前に出る時はロングヘアのウィッグをかぶってることも多いけど、マニッシュな雰囲気のハンサムショートもめちゃくちゃ似合うと思う！ほんとかっこいい。もう「かわいい」だけのよこたんじゃないんだなぁ。楽曲のチャイボーグKYOKOに合わせた？アー写のよこたんのチャイボーグメイクも美しい。
これからのアーバンギャルドが更に楽しみになった、そんな音源だと思います。
