Night and Day

あゝ残骸

松ちゃん!

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コロナから元気に復帰でよかった😃

唐突だけど私が松ちゃんに惹かれ始めたのは大ヒットした著書「遺書」を中学の頃だったかな、読んだのがきっかけでした。

松ちゃんが小学生の頃に体験したという、父親と2人で出掛けたときに父親が自分を置いてどんどん歩いていってしまってこのまま自分は捨てられるのではないかという恐怖に襲われて必死に父親の背中を追いかけたっていうエピソード。松ちゃん自身も自分の親に対して子供がそんな気持ちを抱くことって普通は無いよねって書いてたけど、私も子供のころに松ちゃんと同じようなことを思った経験があって。

5〜6歳くらいだったかなぁ弟が産まれて手がかかるころ母親は弟に付きっきりになったので父親と2人で出掛ける機会も多かったのですが、車で目的地に向かう途中にダムがあってちょっと見て行こうかってことになって。まだ小さかったのでダムから放水される所が大きな高い柵で見えなかったのですが父親が見えるように抱っこしてやるって言ってくれて。その時、私は父親にダムへ放り投げられるのではないかとフッと思って壮大に拒否しました。その頃、もし自分が川で溺れていたとして母親は自分の命と引き換えてでも自分のことを助けてくれるだろうけど父親は自分の事を見捨てるんだろうな、みたいなよく分からない不信感?みたいなものが父親に対してあってw

父親の名誉の為に書いておきますが、何不自由なく育てて貰ったし親子関係が悪かった訳でもないです。色々と不器用な人だったし嫌だと思う部分もあったけど、いくら人の親でも完璧な人間なんていないと思っているので。ただ、父親の嫌だったところに自分自身がそっくりで凄く嫌になるんだけどー(笑)血は争えないとはこのことか。

松ちゃんの本を読んだ時、誰にも言わなかったし言おうとも思わなかった子供の頃の気持ちを初めて分かってくれる人を見つけたような気がして松ちゃんに対する親近感が勝手に湧いてきて。

松ちゃんは父親との関係はあまり良くなかったみたいだけど、今の松ちゃんがあるのはあの面白オカン、秋子さんの存在が大きいんだろうなって。

もう20年くらい前になると思うんだけど、ガキの使いの罰ゲーム企画で松ちゃん一家が生放送でゴレンジャイをやるってのがあったのですが、それが終わった後に秋子さんが松ちゃんのことをぎゅっと抱きしめているのを見て、そんな事を思ったと同時に松ちゃんが同書で子供の頃のエピソードと共に秋子さんへの感謝を綴っていたのも思い出したわけであります。ごっつええ感じでやってた大好きなコント「オカンとマー君」のオカンのモデルって秋子さんなんだろうなぁって思う。

松ちゃんがグッピーラムネのパッケージを見ると泣きそうになるとか、自分以外の男がセックスしている事が嫌な時期があったとか言ったり書いたりしてたけど、それってノスタルジーとか嫉妬以外にも言葉では言い表せないような複雑な感情が渦巻いているものだと思うんだよね。

自分もそういう感情を人に伝えようとして誤解される事ばかりだったからいつの間にか口にも出さなくなってたけど、松ちゃんはそういう言葉では言い表せない心の隅っこにある複雑な感情を笑いにしてくれているような気がして。松ちゃんのそういう感性や純粋にお笑いのことを愛しているところも好き。

浜ちゃんとも10年ほど仲が悪かった時期があったみたいだけど、吉本の闇営業騒動があったときに松ちゃんはコンビとしての形をすごく大切にしていることが分かったし、最近はお互いがリスペクトしているのが表立って伝わってくるのが何だか嬉しいしダウンタウンとしてテレビで見る機会が減らないっていうのはそういうことなんだろうなって。スマニューのCMのあの雰囲気ってダウンタウンにしか出せないと思う。ウンナンとかとんねるずだとちょっと違うんだよな。夫婦や恋人や親友とも違うあの関係が羨ましいと思うことも。

好きな芸人は?って聞かれたらやっぱりダウンタウンって答える!子供の頃から身近にあったダウンタウンの笑いと共に大人になれたことを嬉しく思います。

老いがやばいって最近よくネタにされてるけどw、これからも末永く茶の間に笑いを届けて欲しいな😃